BOX開封は得か損か、実売データで確かめる
BOXを開けて中身を売ったら、箱代は返ってくるのか。封入率と実際に売れた価格から中身の合計額を計算して、箱代と並べました。
結論から
いま計算できるポケモンの27箱のうち、中身の合計額が箱代を上回るものは0箱でした。 回収率(中身の合計 ÷ 箱代)の中央値は61%です。 つまり平均的には、開けた瞬間に39%前後が消えます。
これは珍しい話ではなく、むしろ当然です。箱の値段は「当たりが出るかもしれない」という期待に対して付きます。 期待のぶんだけ中身より高くなっていなければ、売り手が損をするからです。開封は、中身を安く仕入れる手段ではありません。
1. 27箱を並べるとこう見える
良かった方から2箱と、悪かった方から3箱を抜き出しました。回収率は「中身の合計 ÷ 箱代」です。 なお、中身の3割以上を実売価格で値付けできた箱だけを対象にしています(この条件で1箱を除外しました。 実売の記録がほとんど無い箱は、回収率が極端に低く出ますが、それは相場ではなくデータ不足です)。
| BOX | 箱代 | 中身の合計 | 回収率 |
|---|---|---|---|
| ワイルドフォース | ¥10,500 | ¥10,354 | 99% |
| サイバージャッジ | ¥9,999 | ¥8,045 | 80% |
| 黒炎の支配者 | ¥16,299 | ¥5,762 | 35% |
| テラスタルフェスex | ¥17,150 | ¥5,081 | 30% |
| 超電ブレイカー | ¥27,300 | ¥7,907 | 29% |
一番マシなワイルドフォースでも回収率99%、 一番厳しい超電ブレイカーは29%です。 同じポケモンのBOXでも3.4倍の開きがあります。 開封するかどうかより、どの弾を開けるかの方が効きます。
2. この数字がどう作られているか
中身の合計額は、レアリティごとの封入率 × そのレアリティの1枚あたり価格を足し上げたものです。 価格には、原則として実際に売れた記録を使います。出品の言い値は使いません。 言い値を混ぜると、売れもしない高値が合計額を押し上げて、計算が開封を勧める方向に壊れるからです。
それでも全カードに実売があるわけではないので、足りない分はレアリティ平均で補っています。 現在、金額ベースで平均95%を実データで値付けできています。 補完が多い弾ほど数字は粗く、その場合もページ上で分かるようにしています。
そして、この合計額は上限寄りです。実際に開ければ、売れ残り・状態落ち・販売手数料で目減りします。 だから「損」という結論は信じて構いませんが、「得」と出たときほど疑ってください。 当サイトでは、得の側に出た箱だけ別のデータ(バラパックの実売価格)で裏を取っています。
3. それでも開ける理由はある
期待値がマイナスでも、開封そのものが目的なら何の問題もありません。 映画を観てお金が減るのと同じで、開ける体験に払っているのであれば計算は関係ありません。
問題になるのは、投資のつもりで開けるときです。 欲しいカードが決まっているなら、そのカードを直接買う方が平均的には安く済みます。 当たりの中央値ではなく最大値に目が行くと、判断を間違えます。
もうひとつ、箱代は発売直後にいちばん荒れます。 回収率は箱代が動けば変わるので、買う直前の数字で見てください。 当サイトの計算は毎日更新しています(基準日 2026-10-14)。
当サイトでの調べ方
BOXごとの箱代・中身の合計・回収率と、その内訳(どのレアリティがいくら積み上げているか)を一覧にしています。 実データで値付けできている割合も箱ごとに出しているので、数字の粗さも一緒に判断できます。
中身の合計額は、封入率と当サイトが集計した実売価格から計算した上限寄りの参考値です(売れない在庫・手数料・状態落ちは引いていません)。 封入率はメーカー公表値ではなく開封報告の集計で、弾ごとに誤差があります。 したがって「得」の側には出にくく、「損」の結論は安全側に出ます。 実際の損益は購入価格と売却先で変わります。判断はご自身の責任でお願いします。